ドットチャート?利上げ予想回数の判断?FOMCでは、将来の利上げ回数予想をどのように判断しているのかを解説します。

アメリカの今後の経済状況を予測する上で、非常に重要なものの一つが、連邦公開市場委員会(FOMC)です。

FOMCでは、利上げのあるなしや、今後どのくらいのペースで利上げをするか、という見通しを発表しています。

こういうやつです。

ロイターより引用
米連邦準備理事会(FRB)は19日まで開いた連邦公開市場委員会(FOMC)でフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標を2.25─2.50%に引き上げることを決定した。利上げは予想通り。
2019年の利上げ回数の見通しは2回とし、前回の3回から減少した。
引用終了

これは2018年12月20日朝4時のFOMCの発表内容なのですが、

今回は、「2019年の利上げ回数の見通しは2回とし、前回の3回から減少した。」という部分に注目し、

この利上げ回数予測はどのように判断しているのかということについて解説します。

利上げ予測回数の発表

FOMCで発表される利上げ予測回数は、

委員会メンバーの総意として、来年は「3回の利上げ!」とか「2回の利上げ!」という風に決定して発表している、

わけではありませんからね。

どう発表しているかというと、
FOMCメンバーの予想の中央値で判断しているのです。

では、このこのについて詳しくみていきましょう。また、これを理解する上で知っておきたい用語は、ドット・チャートです。

ドット・チャート

ドット・チャートとは、

米連邦準備制度理事会(FRB)は毎年3、6、9、12月に、米連邦公開市場委員会(FOMC)メンバーによる米国経済と政策金利の見通しを公表しています。政策金利の見通しは「ドット・チャート」と呼ばれており、メンバーが適切と考えるフェデラルファンド(FF)金利誘導目標の水準を“点(ドット)”の分布で示しています。
三井住友アセットマネジメントより引用

です。

具体的な図で見ると、これ。

ロイターより引用

2019のところを見てください。

ここに17の点がありますね。
これは、FOMCメンバー17名のそれぞれの2019年のFF金利水準の予想ということです。

3.00%以上の水準となると予想する人が6人と言う感じですね。(3.00の上が3.125の数値となってます。これは3.00ー3.25%ということですね。)

ドット・チャートの予想は中央値

ドット・チャートの予想は中央値で示されます。

中央値とは、例えば、5人が予想したとしたら、データを小さい順に並べて、3番目の数値がそれになります。

ですから平均とは違います。

具体的に言うと、
1、2、6、7、10

の中央値は、
6
ですね。ちょうど真ん中の数字です。

平均は、「5.2」ですから、中央値と平均値が違うことがわかりますね。

ちなみに、データが6個ならば、真ん中の二つの数字の平均が中央値になります。

そして、FOMCメンバーは17名ですから、中央値は、9番目のものです。
先ほどの2019年の予想をみますと、下から9番目のところは、2.875%(2.75ー3.00%)のところですね。

ここがFOMCメンバーのドット・チャートによる利上げ回数予想となっているとこうことです。

2018年12月のFOMC振り返り

アメリカは、2018年12月のFOMCで利上げが実施され、フェデラル・ファンド(FF)金利の誘導目標は2.25ー2.50%に引き上げられました。

2019年のドットチャートの中央値予想は、2.875(2.75ー3.00%)ですから、0.25%の利上げを2回実施するとその水準になるのです。

1回目の利上げで、2.50-2.75%
2回目の利上げで、2.75-3.00%
1回の利上げは基本的には0.25%ですから、次の1回の利上げで2.50ー2.75%。2回目の利上げで、2.75%ー3.00%となります。そのため2019年が2回の利上げとの見方となっているのですね。

まとめ

ドット・チャートの意味がわかれば、専門家や専門誌の解説もわかりやすくなるはずです。

ですから、このドット・チャートが、今後どう変わっていくのかにも十分に注目しながら、FOMCに注目したいですね。